京からかみ 丸二

手間を一切惜しまない丹念な製法が、“京からかみ”の優美な味わいをかもし出します。

からかみとは

 からかみは唐紙(とうし)と書きますが、その名の通り中国の唐から奈良時代に伝わった美しい細工紙のことです。当時は、上流貴族の間で手紙や詩歌を書く為の料紙として使われ、その唐紙は文字を美しく見せ愛用されていました。平安時代に京の都でからかみが生産され始めると、貴族文化に浸透し、寝殿造りの住居の襖障子にも使われ始めました。その後、時代と共に公家・武士・茶人・そして江戸時代には町方庶民に親しまれ、今もなお襖・壁紙など室内装飾の伝統工芸品として伝え続けられています。

 京からかみを簡単に言い表すと、版画の一種の様なもので、朴の木で手彫りした古くから伝わる伝統文様の版木を使います。その表面にキラ・胡粉と呼ばれる絵具を付け、和紙や鳥ノ子紙に柄を合わせながら一枚一枚、手の平で文様を写し出す伝統的な手法です。私達は今日も天保時代からの版木を使い続け、文様・絵具・道具共に古来の伝統を守り続けています。

版木の制作

当社で使用している版木で最も古いものは約180年前、天保のものです。
しかしそれらは、使われるうちに版木が割れたり、柄の一部が欠けるなど傷みが生じます。
その中より年間数点ずつ、新たに復刻版を彫り上げています。

京からかみの文様

京からかみの文様は、使う人々の生活感覚や、部屋の役割、その家の主の社会的地位などによって好まれるものが違います。特に部屋の果たすべき目的や雰囲気は、襖障子に描かれた文様によって大部分が決定されるとも言えます。全体的な文様の流れとしては、古代のものは中国的な文様を取り入れて硬さがあり、江戸時代以降の新しいものは、日本的自然現象を織り込んだ柔らかさが感じられます。
そして大きく区分けすると、“公家好み”“寺社好み”“武家好み”“茶方好み”“町家好み”に分けられます。